サンカルパとは
何かしらの行動を起こす前に、
「私は今から、~を達成させる為に、~をします」と
はっきりと心で決めて自分に宣言することです。
なんだ、それだけか、と思うかもしれませんが、
サンカルパをするかしないかで、大きな違いが生まれるのです。
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サンカルパをしているところを、
サーマヴェーディのブランマチャーリーに再現してもらいました。
ガネーシャのテンプルは、子供達が自主的に建てたんですよ。
そんなことを思いついて自分達で行動を起こす子供達!
その純粋な心に、いつも尊敬を覚えます。 |
祈りにおけるサンカルパ
さまざまな行為の中でも、
祈りという行為では、特にサンカルパが重要です。
エーカーダシーをする時、プージャーをする時、シンプルに祈る時、
サンカルパをはっきりさせる習慣をつけましょう。
自由意志を与えられているのが人間ですが、
この世知辛い世の中で生き延びる為に、
「不本意ながらもこうしないと」と選択の余地が与えられないプレッシャーにさらされて、
いつでも自由意志を100&使えるわけではありません。
サヴァイヴァル・モードが高くなれば高くなるほど、
自由意志の自由度は低くなります。
しかし、祈りという行為は、そんなプレッシャーがありません。
祈りという行為において、自由意志の自由度は100%なのです。
祈りのサンカルパ
1.皆の為のサンカルパ
2.より特定的なサンカルパ
2つとも大事です。
特に、自分自身の精神的な成長をサンカルパにして祈ることが一番大事です。
どんな行為でも、「これは自分の成長の為」というサンカルパで行えば、
見た目の結果はプラスであれマイナスであれ、どうであっても、
「自分の成長」は必ずプラスにしかならないからです。
最優先価値が「自分自身の精神的な成長」である時、
家庭や社会の義務への態度が満足から現われるようになり、
失うものは何もなく、デーヴァター達も邪魔できません。
雨が降ろうと槍が降ろうと、私は成長するのですから。
辞書を引いてみた
ハラーユダ・コーシャというサンスクリットToサンスクリット辞書を引いてみると、、、
最初に開いたページに発見!ラッキー!
サンカルパ(सङ्कल्पः [saṅkalpaḥ])とは、、
説明1.
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मानसं कर्म ;「心でする行為」
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そう、サンカルパとは、何を隠そう、行為なのです。
だから必ず結果を生むのです。
説明2.
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मनसा सङ्कल्पयति, वाचा अभिलपति, कर्मणा चोपपादयति इति हारीतः ।
「心でサンカルパ(決意)をし、
言葉で話し、
行動で実現する。」
(ハーリータ・ダルマ・スートラ)
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これは、
3種類の行為を反映しています。
この宇宙の現われは、以前のカルマ(行為)の現われです。
サンスクリット語で「人間(マヌッシャ)」の定義は、
「自由意志を使って、心と言葉と身体を使って行為する意識体」のことです。
別に地球人である必要はありません。
説明3.
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सङ्कल्पेन विना राजन् यत्किञ्चित्कुरुते नरः ।
फलं चाल्पाल्पकं तस्य धर्मस्यार्द्धक्षयो भवेत् - इति भविष्यपुराणे ॥
「サンカルパをすること無く行動した場合、
(バヴィッシャ・プラーナ)
言葉を発したり、身体を使って行動したりするのも、
まず先に人間の頭で考えて、そのアイディアが言葉や身体を通して物理的に現われるのです。
ゆえに、自由意志を使って意識的に「思考を使う」=サンカルパをする
ということは、人間としてとても大事なのです。
反対に、サンカルパをしないということは、
自由意志を使わずに、脳みその科学的反応だけで機械的に発言・行動しているということです。
人間の特権である自由意志を使いこなせていないので、、、
まぁ、そんな人が殆どというのも事実で、
だから、サンカルパの大切さが教えられているのです。
どんなに思考能力や学歴や高い人ても、
この「サンカルパ」という行為は、意識しないと出来ません。
人間、機械的にでも複雑なことを考えられるものです。
そして、無意識的で幼稚な欲求から、理論を曲げてしまうのです。
サッティヤ・サンカルパとは
その人が考え事が全て実現してしまう人のことを、サッティヤ・サンカルパと呼びます。
18年間、その人の「考え」と「言葉」と「行動」全てを一致させて生きると、
その人はサッティヤ・サンカルパになると言われます。
もちろん、その人の考えは、ヴェーダなどの聖典の文献が教える価値感がベースになっていなければなりません。
そんな人は滅多なことは考えないでしょうし、
ましてや嫉妬やコンプレックス、不満とは無縁でしょう。
嘘もつく必要はないし、行動は全て、皆の幸福の為にされるわけですから、
その人のサンカルパの実現に必要なサポートは、
人間からもデーヴァターからも与えられるでしょう。
そんな人がサッティヤ・サンカルパなのだと思います。
サンカルパ・シャクティ
いままでに見たとおり、人間の目標達成の源は、はっきりとしたサンカルパです。
思ったことを実現させる力を、サンカルパ・シャクティといいます。
祈り以外の行為でも、実生活のさまざまな行動でサンカルパ・シャクティを使うべきです。
言葉や行動を意味のあるものにするのがサンカルパだからです。
コツは出来るだけ短い時間内の行動において、はっきりした目標を立てることです。
「家から駅まで歩く間に、これだけのシュローカを憶える」
「この1時間、集中して、先生の言葉も言いたいことも気持ちも、全部受け止める」
といった感じです。
これがボヤけていると、ぼんやりしたまま、あまり何も達成出来ずに年月が過ぎていくものです。
最近見かける「ドリームノート」や「新月のデクラレーション」とかも、
このサンカルパ・シャクティを、現代人の為に利用しやすくしたものなのでしょうかね。
あと、「今日から絶対怒らない。怒るのを辞めます」というようなサンカルパは
サンカルパ・シャクティを無視しているので、実現しないどころか余計に問題を増やします。
怒りは状況に対する心理的な機械的反応です。怒りを覚えること自体に私達の選択はありません。
コップから手を離せば落下するのと同じ原理です。
「コップが落下しませんように」というサンカルパをしているのと同じくらい愚かな事なのです。
しかし、「怒った時に、当事者と周りの人に対して、
言葉や行動で傷つけることを、どんなに微細なレベルでもしないようにします」
というサンカルパはとても実用的で、周りの人間や動植物に対してはもちろん
自分に対しても非常に有益なサンカルパです。
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