祈りを表す為の行為にはいろいろな種類があります。
大きく分けて3つありますが、全てはサンカルパが大事です。
祈りをする前、行動をする前、エーカーダシーをする時には、必ずサンカルパをしましょう。
1.自分でする祈り
・ 日々の祈り
毎日祈る時間と場所を決めて、心を使って祈るという行為。
祈る時間は朝と夕方の入浴後でなおかつ食前が良いとされています。
祈る場所は、家に祭壇を設けたり、お寺や神社に毎日通ったりするのもよいですが、
自分の部屋に清潔で静かな一部分があれば、そこから始めてもよいでしょう。
祈りをする時間と場所は決まっていても、
毎日祈っているうちに、生活そのものが祈りとなり、
自分が行う、全ての思考や言葉、行為が、
「プレーヤーフル(祈りのこもった)」ものとなるのですよ。
・ エーカーダシー
新月から11月齢目の日と、満月から11月齢目の日にする断食です。
断食は「ウパヴァーサ」と呼ばれ、イーシュワラの近く(ウパ)に、
心を置く(ヴァーサ)という意味です。そのように過ごしましょう。
断食といっても、何を摂取するかしないかは地域や個人によって大きく異なります。
インドでは一般的には、水、フルーツ、断食用の食事(!)は摂取します。
断食用の食事とは、ジャガイモ、タピオカ、ウオーターチェスナッツ、岩塩などです。
食事をしないで済んだ時間は、ジャパなどをする為に使います。
モウナムやガンガー沐浴にも適した日です。
祈りや勉強に集中できる良い日です。
翌日の朝食は、ヴィシュヌの祈りを捧げた後に必ず食べます。
2.イシュタ(祈りの儀式)
・ プージャー(祈りの儀式)
自分で家や職場でも出来ます。
もちろん、寺院で祈祷を頼むことも出来ます。
・ ホーマ(火の儀式)
ヴェーダで教えられている儀式の手順に従って執り行われる儀式です。
小さなものなら個人でも出来ますが、通常は祭司に依頼して執り行ってもらいます。
3.プールタ(慈善行為)
・ サドゥー、ヴェーダを勉強する人、聖地巡礼者などに対する寄贈
・ 学校、水飲み場、バス停などに屋根をつけることなど、社会に役立つ寄贈
・ お寺や神社に寄贈したり、新しくお寺や神社を建ててもらう為の寄贈
祈りの国インドでは、イシュタ(儀式的な行為)とプールタ(慈善行為)が、
全国で毎日様々な規模で、お金持ちから貧乏な人によってまで、
多くの人々によってなされています。