2014年8月10日日曜日

プージャスワミジからのメッセージ

私の恩師であるプージャスワミジは、私に、

ヴェーダーンタの教えを伝統的文献に沿って、

何千時間という時間を掛けて、しっかりと教えてくれました。

また、サンスクリットの知識を深める為の機会を、個人的に沢山アレンジし続けてくれています。

そしてまた、祈りについても、沢山の事を学ばせてくれました。




プージャスワミジが拠点とされているコインバトールのアシュラムでは、

2014年の5月から、39ヶ月のコースが開催されていますが、

現在アシュラムは、夏休みの真っ最中。

生徒は皆、世界中のあちこちに行ってしまって、アシュラムに居残っているのは、

私を含めたほんの数名。

その数名の生徒の為にプージャスワミジが、毎日小さなサットサンガをしてくれています。

ここで言うサットサンガとは、テキストをベースにした正式な授業ではなく、

先生を囲んで、質問をしたり、近況報告をしたり、昔話を聞いたり、歌を歌ったりする時間です。

この機会に!と、毎日質問をするようにしています。


今日私がスワミジにした質問は:

「現在、日本の人達に向けて、祈りを紹介する文章を書いています。

自分自身も、祈りを続けることによって大きく変わりました。

祈りが自分にどう働いたのか、ゆっくり振り返るステップとして、

祈るという、幸せになる為の行為を紹介したいのです。

日本の人達に祈りを紹介するにあたって、アドヴァイスがあれば教えてください。」


スワミジは、祈りという行為をを紹介するにあたってのステップを、

分かり易く教えてくれました。

「私達が欲しいものは何でしょうか?

結局、私達は皆、バガ(権力、富、知識など)が欲しいんだね。

人や状況に関して、コントロールしたい。富や名声、強さ、知識など。

その為には頑張らないといけないよね。

自由意志を使って、欲しいものを手に入れるために自分の行動を選んで、

頑張らないといけないよね。

でも、頑張っても、正しい時に正しい場所に居ないと、欲しいものが手に入らないですね。

しかし、殆どの場合、その時その場所に居ることを逃してしまいますね。

正しい時に正しい場所に居ることと、居ないことの違いは、何から生まれるのでしょうか?

それは何なのか、(日本の人にも)聞いてみなさい。

世界中の誰でも、自分の頑張りの他にある、結果に違いを生む、

その要素の存在を知っています。

それは「グレース」です。

だから、バガを持っている人(バガヴァーン)に働きかけるのです。

グレースが必要なのだから、グレースを得る為の行為が必要です。

それが祈りです。

ここぞという時の為にグレースを貯めておく行為も、

自分の頑張りの行動の中に含めなければなりません。

祈りの形は、チャリティーなどでもいいのです。」


いつも、今目の前にある事を、一番大事にしているスワミジの生き方は、

自分も真似をするようにしています。

質問をしたら、私の顔をじっと見つめて、ゆっくり、優しく、話してくれる。

いつも不思議なのは、あんなにゆっくり話していて、発している言葉の数は少ない筈なのに、

スワミジから得られる知識は、とっても重くて深いこと。

自分も、発している言葉の無駄遣いをしないように、

スワミジを出来るだけ真似て生きて行きたいです。




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プージャスワミジが話してくれた、「サルヴェー バヴァントゥ スキナハ」の意味

祈りの国のインドより


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